2022.4.21|WordPress
WordPress(ワードプレス)のパーマリンクはSEOにも影響するのか?おすすめのパーマリンクの設定方法
WordPress(ワードプレス)で、Webサイトを作成し投稿記事や新しいページの公開を行っていくと思いますが、公開する前に確認しておくべき設定はいくつかあります。Webサイトの運営を行いながら変更しても問題ない設定もありますが、ユーザビリティやSEOを考えればWebサイトの運営を始める前に行うべき設定もあります。
Webサイトの運営を始める前に行うべき設定のひとつとして、パーマリンクの設定があります。
今回は、WordPress(ワードプレス)のパーマリンクとは?SEOにも影響するパーマリンク設定方法を解説します。
パーマリンクとは
パーマリンクは、パーマネントリンク(Permanent Link)の略です。
パーマリンクとは、あまり耳にする言葉ではありませんが、WordPress(ワードプレス)で「投稿ページ」や「固定ページ」の機能を利用して投稿した時のWebページに表示されるURLの語尾の部分の事を「パーマリンク」と言います。
パーマリンクで設定したURLは、そのWebページがホームページの中でどのような意味をするか、ホームページ全体のどの位置にあるページなのかを分類する意味があります。また、それらの意味をGoogleなどの検索エンジンが分類を判断して認識します。
WordPress(ワードプレス)の初期値の「パーマリンク」は、
https://example.jp/?p=123
のように「?p=123」のIDを表示している部分がパーマリンクとなります。
デフォルト値は「?p=123」がパーマリンクになりますが、この値ですとユーザビリティやSEOに対してもあまり良い設定ではありません。
パーマリンクを最初に設定する必要性
パーマリンクは、Webサイトの運営を行っている最中でも変更することは可能ですが、パーマリンクを変更するという事は投稿したページのURLが変わってしまうという事です。Webページを公開し、せっかくGoogleなどの検索サイトでWebページがどのようなページなのか認識されたのにページのURLを変更したことで、検索エンジンは変更したWebページを新しいページとして判断してクローラーが巡回します。
せっかくユーザーも訪れるようになったページがどこに行ったのか分からなくなってしまうのはもったいないですね。また、Webページの記事を訪問したユーザーがお気に入り登録やSNSで配信を行っていたのに、そのWebページのURLが変わったことでURLのリンクページはエラーになってしまいます。このようにシェアされたURLを失うのは致命的ですね。
途中でURLを変更しない為にも、パーマリンクの設定はWebサイトを運営する前に確認するべき設定です。
※URLを変更してしまった場合は、リダイレクト設定を行う事で改善できます。
ユーザビリティとSEOへの影響
パーマリンクの設定方法はいくつかありますが、意味のある文字列、シンプルに記述した文字列で設定することが大切です。
Googleは、パーマリンクの設定について
「サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。可能な場合は、長い ID ではなく意味のある単語を URL に使用します。」
と公表しています。
参照:Google 検索セントラル ブログ
【Googleが推奨している要件】
・英単語を使ってできる限りシンプルな構成
・論理的かつ人間が理解できる構成
・アンダースコア(_)ではなく、ハイフン(-)を使用した構成
・長いIDなどを使ったURLにしない構成
× https://kingsite.jp/?p=3a5ebc944f41daa
〇 https://kingsite.jp/blog/seo
× https://kingsite.jp/blog/web_design
〇 https://kingsite.jp/blog/web-design
× https://kingsite.jp/blog/マーケティング
〇 https://kingsite.jp/blog/marketing
この様に、パーマリンクは複雑な構成や理解が難しい構成で成り立つURLを行わないようにと公表しています。検索エンジンは、クローラーが巡回して初めてそのページを認識します。
実際に正しいパーマーリンクに設定することで直接SEOには影響することは少ないですが、非推奨をしている構成で組み立てるのは多少の影響はあるかもしれませんね。
パーマリンク事態も、直接SEOに影響して検索エンジンの表示順位に影響することはあまりありませんが、Webサイトを運営している途中でパーマリンクを変更することは、ユーザービリティ面やSEO面でも望ましくありません。
パーマリンクの設定はWebサイト運用前に最適な構成で設定することをおすすめします。
パーマリンクの設定方法
管理画面メニューの「設定」から「パーマリンク」をクリックし「パーマリンク設定」画面で生成されるURLの設定を行います。
設定項目には「基本」「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」「投稿名」「カスタム構造」の6つの設定方法があります。「カスタム構造」の項目を設定すると任意でURLのルールをカスタマイズすることができます。
パーマリンク | 説明 |
---|---|
基本 | 「固有ID」でURLが生成されます。 例:https://kingsite.jp/?p=123 |
日付と投稿名 | 「年/月/日/記事タイトル」でURLが生成されます。 例:https://kingsite.jp/2022/2/17/webdesigner |
月と投稿名 | 「年/月/記事タイトル」でURLが生成されます。 例:https://kingsite.jp/2022/2/webdesigner |
数字ベース | 「アーカイブ/固有ID」でURLが生成されます。 例:https://kingsite.jp/archives/1234 |
投稿名 | 「記事タイトル」でURLが生成されます。 例:https://kingsite.jp/Webデザイナーの勉強方法 |
カスタム構造 | 「カスタム構造タグ」を利用して、任意のURLをカスタマイズできます。 |
パーマリンク | 説明 |
---|---|
%postname% | 投稿記事のタイトル 例:Webデザイナーの勉強方法 |
%post_id% | 投稿記事ごとの固有ID 例:https://kingsite.jp/123 |
%category% | 投稿記事のカテゴリー名 例:https://kingsite.jp/webdesigner |
%tag% | 投稿記事のタグ 例:https://kingsite.jp/trend |
%author% | 投稿記事の著者 例:https://kingsite.jp/adachi |
%monthnum% | 投稿を公開した「月」 例:https://kingsite.jp/02 |
%day% | 投稿を公開した「日」 例:https://kingsite.jp/17 |
%hour% | 投稿を公開した「時」 例:https://kingsite.jp/12 |
%minute% | 投稿を公開した「分」 例:https://kingsite.jp/10 |
%second% | 投稿を公開した「秒」 例:https://kingsite.jp/20 |
おすすめのパーマリンク設定方法
パーマリンクの設定はいくつかありますが、「基本」「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」などは、固定IDや記事の投稿した時間や日付がパーマリンクとして設定されるのであまり望ましくはありません。
Webページで「カテゴリー」「タグ」「記事タイトル」を認識しやすいパーマリンクに設定することが大切です。それらを踏まえて、おすすめのパーマリンクの設定を2通りご紹介します。
パーマリンク設定項目の「カスタム構造」を選択します。
①カスタム構造に「/%category%/%postname%」を入力
https://kingsite.jp/カテゴリー名/記事のタイトル
https://kingsite.jp/blog/seobr
②カスタム構造に「/%postname%」を入力
https://kingsite.jp/記事のタイトル
https://kingsite.jp/seo
また、記事のパーマリンクには日本語を入力することができますが、日本語URLはエラーになる恐れやURLをコピーした時にURLの文字列が変換され長くなる恐れがあるのであまり望ましくありません。 投稿記事のパーマリンクも見落とさないように変更しましょう。
まとめ
パーマリンクの設定をあまり理解せずにWordPress(ワードプレス)の運営を行ってしまうと、後に気づいたときにリスクが大きいので最初の時点で設定はしておきましょう。運営する前にしっかりと決め事やルールを設定しておくことが大切です。