2022.1.11|WordPress
WordPress(ワードプレス)の仕組みとディレクトリ・ファイルの構造
WordPress(ワードプレス)は、世界で最も利用されているCMS(Contents Management System)ツールのひとつです。
WordPress(ワードプレス)導入には無料で利用でき、テーマやプラグインと有料のものも多く、無料のままでも簡単に利用できるため利用者は増えています。使い方次第ではホームページの専門知識が無くてもホームページを運営することは出来ますが、WordPress(ワードプレス)の仕組みがわからなければ、突然何かが起きた時に対応が出来なくなってしまいます。無料で利用出来ていても仕組みやディレクトリ構造を理解をしておく必要があります。
そこで今回は、WordPress(ワードプレス)の仕組みとフォルダ・ファイル構造について解説します。
WordPressの仕組み
WordPressは、「PHP」というプログラミング言語を利用して構成されています。
「PHP」プログラムが動作してデータベースシステム「MySQL」をかえしてHTMLファイルを生成します。
ブログ記事やテーマの更新を行なった時に「PHP」プログラムが動作してそれぞれのデータがデータベースシステム「MySQL」に格納され、必要に応じて呼び出し、結果をウェブブラウザで表示されます。
データベース「MySQL」とは?
「MySQL」とは、世界でもっとも利用されている「データベース管理システム」です。
WordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)で利用されることが多く、その他のCMSので利用頻度が高いデータベースです。
データベース「MySQL」は、大量のデータをより安全に、より高速に取り扱うことができるのです。
WordPressでデータベース「MySQL」に格納される主な情報は、投稿記事、固定ページ、コメント、カテゴリ、タグ、設定情報、カスタムフィールド、画像パス、リンクパス、投稿日時、ユーザID 、パスワード、メールアドレス、その他 が格納されます。
データベース「MySQL」にあらゆる情報が格納される為、WordPressにトラブルが起きた時は、データベース「MySQL」が残っていればある程度の情報は復旧することができます。
ディレクトリ構造
WordPressのインストールを行うと沢山のフォルダとファイルが配置されます。
それぞれのフォルダとファイルの構造と役割を解説します。
1.フォルダの構造と役割
フォルダ名 | 役割 |
---|---|
wp-admin | WordPressで使用する管理画面用のPHPプログラムフォルダ |
wp-content | WordPressで使用する、コンテンツに関するデータ、及びテーマファイルを格納するフォルダ |
wp-includes | WordPressで使用する関数(PHPプログラム)、APIに関係するファイルが格のされているフォルダ |
フォルダ名 | 役割 |
---|---|
languages | 多言語に対応するためのデータを格納するフォルダ |
plugins | プラグインが格納されているフォルダ |
themes | テーマが格納されているフォルダ |
upgrade | WordPressをアップデートする際に使用されるフォルダ |
uploads | 各種メディア(画像、動画、PDF、その他)が格納されているフォルダ |
2.ファイルの構造と役割
ファイル名 | 役割 |
---|---|
.htaccess | ライセンスに関するテキストファイル |
index.php | サイトアクセス時、最初に読み込まれるファイル |
readme.html | WordPress のインストールや基本的な情報を記載したファイル |
wp-activate.php | ユーザーアカウントに関するファイル |
wp-blog-header.php | WordPressの環境関連ファイルをロードするファイル |
wp-comments-post.php | コメント投稿に関するファイル |
wp-config-sample.php | インストール時にこのファイルを元に設定ファイル(wp-config.php)ファイルが生成される。 |
wp-config.php | 設定ファイル |
wp-cron.php | WordPress自動処理に関するファイル |
wp-links-opml.php | リンクのXML出力に関するファイル |
wp-load.php | WordPressの動作や起動に関連するファイルをロードするファイル |
wp-login.php | WordPress管理画面のログインに関するファイル |
wp-mail.php | メールからのブログ投稿用ファイル |
wp-settings.php | WordPress初期設定ファイル |
wp-signup.php | ユーザー名、サイト名、アドレス等の設定に関するファイル |
wp-trackback.php | トラックバックに関するファイル |
xmlrpc.php | システム通信に関するファイル |
ファイル名 | 役割 |
---|---|
header.php | ヘッダーテンプレート |
footer.php | フッターテンプレート |
index.php | メインテンプレート |
sidebar.php | サイドバーテンプレート |
page.php | ページテンプレート |
archive.php | アーカイブテンプレート |
content.php | コンテンツテンプレート |
single.php | 投稿記事テンプレート |
comments.php | コメントテンプレート |
search.php | 検索結果テンプレート |
searchform.php | 検索フォームテンプレート |
functions.php | 関数定義ファイル |
404.php | エラーページテンプレート |
まとめ
WordPress(ワードプレス)の仕組みと各フォルダの構造は理解しておいた方が良いですね。
データベースを理解していれば、WordPress(ワードプレス)の情報が消えてしまった場合は、トラブルで復旧できなくなった場合に、データベースをしっかりとバックアップをエクスポートしておけば復旧できます。
そんな時のために構造や仕組みを理解していると対処しやすくなります。