ま行
マークアップとは
マークアップとは、文章やコンテンツに「意味」や「構造」を与えるための記述方法を指します。特にWeb制作の分野では、HTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)を使って、Webページの中身をブラウザに正しく伝えるために使われます。たとえば、「これは見出しです」「ここは段落です」「この部分はリンクです」といった情報をタグと呼ばれる記号で囲むことで、コンテンツの種類や役割を明示することができます。
具体的には、見出しには「h1」、段落には「p」、リンクには「a」といったように、要素の役割ごとに定められたHTMLタグを使って記述します。これにより、ブラウザはその情報の構造を理解し、ユーザーにとって見やすく整理された形でページを表示することが可能になります。
マークアップは、単にデザインのためだけでなく、検索エンジンやアクセシビリティの観点からも非常に重要です。検索エンジンはページのマークアップを読み取り、どの部分が重要な情報であるかを判断します。また、視覚に障がいのある方が使うスクリーンリーダーも、マークアップされた情報をもとにページを読み上げるため、正確な構造付けはユーザー全体にとっての利便性を高めます。
そのため、Web制作においてマークアップは基本中の基本とも言える作業です。どんなに美しいデザインのページであっても、マークアップが正しく行われていなければ、検索結果に表示されにくくなったり、閲覧に不便さを感じさせてしまうことがあります。
なぜマークアップが重要なのか
1.Webブラウザに正しく表示させるため
マークアップがあることで、ブラウザは「どこが見出しで」「どこが本文で」「どこが画像か」を理解し、適切に表示します。
2.SEO(検索エンジン対策)に有利
検索エンジンもマークアップを読み取って、ページの内容を理解します。見出しタグ(
〜)や構造化データのマークアップを正しく行うことで、検索順位にも影響します。
3.アクセシビリティの向上
3.アクセシビリティの向上
スクリーンリーダー(視覚障がい者用の読み上げソフト)は、マークアップを頼りにコンテンツを読み上げます。意味のあるマークアップがあると、誰にとっても使いやすいWebサイトになります。