2022.5.29|Web知識

Wix(ウィックス)とは?6つのメリットと5つのデメリット

Wix(ウィックス)とは?6つのメリットと5つのデメリット

Webデザイナーが利用しているホームページ作成ツールは、「WordPress(ワードプレス)」や「Movable Type(ムーバブルタイプ)」といったCMSツールや
オンライン上でWebサイトを制作できる「STUDIO(スタジオ)」などのツールがありますが、無料でWebサイトを作成できるツールは沢山あります。

今回は、Wix(ウィックス)とは?6つのメリットと5つのデメリットを解説します。

Wix(ウィックス)とは?

Wix(ウィックス)とは、2006年にイスラエルで設立された企業によるクラウド型CMSのサービスです。
プログラミングやコーディングなどの専門技術や知識が無くてもホームページを作成できるサービスとして、世界中で人気が高まっているプラットフォームです。2012年12月に日本語版がリリースされ、日本での利用者も増えています。

また、500種類以上の豊富なテンプレートが用意されていて、カスタマイズを行う場合もホームページのデザイン要素をドラッグ&ドロップで追加するようにマウスとキーボードの簡単な操作だけでホームページが完成します。

Wix(ウィックス)とは?6つのメリットと5つのデメリット

Wix.com

Wix(ウィックス)の料金プラン

Wix(ウィックス)は、無料版と有料版の2通りの契約があり、簡単なホームページを作成するには無料版でも十分な機能があります。
有料版にも独自ドメインの利用や広告の非表示設定機能をもつ「ホームページプラン」、ショッピング機能の利用が可能になる「ビジネス&Eコマースプラン」があります。無料版でも十分の機能はそろっていますが、ベーシックプランであれば独自ドメインも利用でき広告も非表示にできるのでおすすめです。

ホームページプラン
項目 無料プラン ベーシック アドバンス VIP
月額料金 無料 ¥900/月 ¥1300/月 ¥2500/月
独自ドメイン ×
広告非表示 ×
データ容量 500MB 3GB 10GB 35GB
帯域幅 500MB 2GB 無制限 無制限
動画アップロード × 30分 1時間 5時間
カスタマーサポート
ビジネス&Eコマースプラン
項目 ビジネス ビジネスプラス ビジネス VIP
月額料金 ¥1800/月 ¥2600/月 ¥3800/月
独自ドメイン
広告非表示
データ容量 20GB 35GB 50GB
帯域幅 無制限 無制限 無制限
動画アップロード 5時間 10時間 無制限
カスタマーサポート

Wix(ウィックス)を導入する6つのメリット

Wix(ウィックス)は、HTMLやCSSなどのプログラミング技術や専門知識が無くてもブラウザ上で操作が可能なため、簡単にホームページを制作できることが主な特徴です。その他にも500種類以上のデザインテンプレートやホームページに必要になるあらゆる機能も豊富に用意されています。
Wix(ウィックス)を導入する6つのメリットを解説します。

1. 500種類以上の豊富なテンプレートが用意されている
2. HTML・CSSの専門知識がなくてもドラッグ&ドロップで簡単な操作で作成できる
3. 無料でホームページを作成できる
4. レスポンシブデザイン対応
5. 自由に追加できる機能が豊富
6. ECサイト・予約サイトを作成できる

1.500種類以上の豊富なテンプレート

Wix(ウィックス)は、500種類以上の豊富なテンプレートが用意されていますが、さらに新しいテンプレートも常時追加されています。テンプレートのカテゴリーも「ビジネス」「飲食店」「ブログ」用など分かれており、さらに細分化されたテンプレートも選択することができます。

2.HTML・CSSの専門知識がなくても簡単操作

Wix(ウィックス)は、HTMLやCSSなどのプログラミング技術や専門知識が無くてもブラウザ上でドラッグ&ドロップ操作で簡単にホームページを制作できます。また、一般的なショートカットキー操作(コピー&ペースト等)も利用できるためホームページ制作に費やす時間を短縮できます。

3.無料でホームページを作成できる

メールアドレスがあれば無料ではじめることもでき、簡単なホームページであれば無料版で十分です。
無料版で登録を行えば、初期費用や月額費用も掛からないため、簡単なホームページやお試しで制作するには良いです。
※無料版の場合は、独自ドメインが利用できません。

4.レスポンシブデザイン対応

Wix(ウィックス)は、レスポンシブデザイン対応がされているため、スマートフォンやタブレットデバイスで自動最適化されます。500種類以上のテンプレートもほとんどがレスポンシブデザイン対応されています。

5.自由に追加できる機能が豊富

Wix(ウィックス)には、沢山プラグインマーケットがありプラグインを追加することで、掲示板機能、チャット機能、SNS連携ツールなどあらゆる機能を利用することができます。その他にもお問い合わせフォームや動きのある機能も簡単に設定が可能です。
通常の技術では時間やコストがかかる高機能も簡単に設定することができます。
また、Wix(ウィックス)では、高品質な画像が大量に用意されているので写真を他サイトから探していく手間が無くなります。

6.ECサイト・予約サイトを作成できる

Wix(ウィックス)のメリットは、ホームページ作成だけではなく、「ビジネス&Eコマースプラン」で登録すればオンライン決済対応のネットショップも始めることができます。
「ビジネス&Eコマース」は、決済対応のネットショップ&予約機能など、ネットショップで利用する豊富な機能を取り揃えています。

Wix(ウィックス)を導入する5つのデメリット

Wix(ウィックス)は、メリットだけではなく利用する上でデメリットもあります。
無料で簡単にホームページを作成できるというのが特徴ではありますが、実際に利用すると細かい機能が沢山あることで色々な操作を覚える必要があります。
Wix(ウィックス)を導入する6つのメリットを解説します。

1. 初めての人にとって操作が難しい
2. Webページの表示速度が遅い
3. テンプレートが途中変更できない
4. データ容量が多い
5. SEO対策に不向き

1.初めての人にとって操作が難しい

Wix(ウィックス)は、多機能が用意されているため、はじめて触る方にとっては操作が難しく使いこなすには時間が必要です。パソコンが苦手な初めての人にとっては機能が多すぎるイメージがあります。

2.Webページの表示速度が遅い

Wix(ウィックス)の機能は多機能ではありますが、沢山の機能を利用することでWebサイトの表示速度が遅くなります。Webサイトにとってパフォーマンスは大切です。
Wix(ウィックス)で制作したWebサイトの表示速度を測定しても他のCMSツールやプラットフォームで制作したWebサイトと比較すると圧倒的に速度は遅いです。

3.テンプレートが途中変更できない

Wix(ウィックス)は、テンプレートが500種類以上も存在しますが、初期設定で選択したテンプレートから途中で変更することができません。デザインのリニューアルやレイアウト変更をおこなおうと思っても途中から変更できないため最初から作り直しとなります。

4.データ容量が多い

Wix(ウィックス)は、多機能ではありますが機能や画像データを沢山利用することでデータ容量が増えます。各プランを選択しても他のCMSツールやプラットフォームと比べたらデータ容量は少ないです。Webサイトを拡張するにはデータ容量は必ず必要になります。
ホームページ作成ツールを選ぶ時は、データ容量を確認の上、検討する必要があります。

5.SEO対策に不向き

Webサイトを運用するにあたってWebサイトに訪問してもらうためのSEO対策は必要不可欠です。
Wix(ウィックス)には、SEO対策を行う機能も多数用意はされていますが、十分なSEO対策を行うにはあまりおすすめできません。「WordPress(ワードプレス)」や「Movable Type(ムーバブルタイプ)」といった他のCMSツールと比べると劣ってしまいます。

まとめ

Wix(ウィックス)は、簡単にホームページの作成ができるというコンセプトで開発されたWebサイト作成ツールですが、簡単に作成することはあまりできないようですね。機能が多い分、各機能の設定方法やデザインに動きを付ける場合も設定方法を調べないと初心者の人にとっては手間が掛かります。
また、検索エンジンやSEOとしての効果があまり良くないようですね。簡単なホームページであれば機能も沢山あるので利用するには良いですが、Webサイトで訪問ユーザーを増やしていくのであればあまりおすすめできません。