2022.1.24|SEO対策
ドメインとは?ドメインの種類と独自ドメインを取得する3つのメリット
「ドメイン」の言葉は聞いた事はあると思いますが、「ドメイン」とは、インターネット上にある「住所(=IPアドレス)のことです。
インターネット上にはいくつもの「住所」に当たる「IPアドレス」というものが存在します。「IPアドレス」は、「012.34.56.78」のように数字で構成されている文字列ですが、数字だとわかりづらいためわかりやすく「文字」に変換されたものが「ドメイン名」となります。
今回は、ドメインとは?ドメインの種類と独自ドメインを取得する3つのメリットを解説します。
本記事の内容
ドメインとは
インターネット上にはさまざまな「住所」と呼ばれる「IPドレス」というものが存在します。
インターネット上における通信は、自分と相手の「IPアドレス」を用いて行われますが、Webブラウザを見る時にそのまま「IPアドレス」を利用すると「012.34.56.78」のように数字で構成され、住所が覚えづらくなります。このように覚えづらい住所を人間が覚えやすくするために数字を文字列に変換したものを「ドメイン」と呼ばれるようになりました。
「DNS(Domain Name Sytem)」という仕組みにより、数字で構成されていた「IPアドレス」を文字列として変換されるようになりました。
(Domain Name Sytem)とは、 1998年10月に米国で設立された民間の非営利法人である「ICANN」という組織により開発されたシステムです。
「ドメイン」は、ホームページのURLや、メールアドレスの中で使われていて、Webサイトを閲覧する際や電子メールを送ったりする際に相手を特定するために必要になります。
【Webサイト(URL)の場合】
「https://kingsite.jp」の場合、「kingsite.jp」部分がドメインです。
※「https://」や「https://www.」以降の部分をドメインとよびます。
【メールアドレスの場合】
「web@kingsite.jp」の場合、「kingsite.jp」部分がドメインです。
※「web@」や「@」以降の部分をドメインとよびます。
ドメイン区切られた2つと3つの構成
ドメイン名(URL)は、「.(ドット)」で区切られ、2つか3つの構成で成り立っています。
3つに構成されたドメインには、一番右から「トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」という呼び方があります。
※2つにしかわかれていない場合は、「サードレベルドメイン」はありません。
【ドメインの構成】
・トップレベルドメイン
・セカンドレベルドメイン
・サードレベルドメイン
トップレベルドメイン
ドットで区切られた文字列のうち、最も右にある要素のことです。用途や組織種別ごとに設定されたドメインや(gTLD)、国や地域ごとに割り当てられドメイン(ccTLD)が用いられます。
セカンドレベルドメイン
セカンドレベルドメインは、組織の種類、組織の所在、組織名の種類を表しています。
サードレベルドメイン
セカンドレベルドメインの前に属しているドメインです。
3つで構成されている場合は、独自で取得できるドメイン部分になります。
2つで構成されている場合は、サードレベルドメインはありません。
ドメインの種類
トップレベルドメインには様々な種類があり、文字列によって特徴が異なります。
トップレベルドメイン(TLD)と呼び、主に「分野別トップレベルドメイン(gTLD)」「国コードトップレベルドメイン(ccTLD)」「属性型JPドメイン」の3つの種類に分類されています。
【ドメイン3つの種類】
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
国コードトップレベルドメイン(ccTLD) 属性型JPドメイン
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
gTLDとは「Generic Top Level Domain」の略で、世界中の誰でも取得可能なドメインです。
特定の領域や分野ごとに割り当てられたトップレベルドメインで、「.com(商業組織用)」「.net(ネットワーク用)」「.org(非営利団体用)」など用途や特徴がそれぞれあります。
ドメイン | 用途・特徴 |
---|---|
.com | 商用サービスや企業向けドメイン |
.net | ネットワークに関するサービス向けドメイン |
.org | 組織や非営利団体向けドメイン |
.biz | ビジネスや企業向けドメイン |
.info | 情報発信・口コミ向けドメイン |
国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
ccTLDとは「Country Code Top Lebei Domain」の略で、国や地域ごとに割り当てられたドメインです。
取得するには特定の国や地域に居住する個人や団体でなければならない場合もあります。
「.jp = 日本」「.kr = 韓国」「.cn = 中国」のように、住んでいる国によって使えるドメインが決まっています。
ドメイン | 割り当てられている国・地域名 |
---|---|
.ar | アルゼンチン |
.be | ベルギー |
.cn | 中国 |
.de | ドイツ |
.es | スペイン |
.jp | 日本 |
.kr | 韓国 |
.us | アメリカ合衆国 |
.eu | ヨーロッパ連合 |
属性型JPドメイン
属性型JPドメインとは、.co.jp(企業)や.or.jp(法人組織)、.ac.jp(大学等)など組織ごとに分けられたドメインです。
属性型JPドメインでは、法人登記情報の登録が必要になり、基本的には1組織1つのみ登録という決まりがあります。
ドメイン | 用途・特徴 |
---|---|
.co.jp | 日本国内で登記を行っている会社・企業向けのドメイン |
.or.jp | 財団法人・社団法人・特殊法人向けのドメイン |
.ac.jp | 高等教育機関および学校法人向けのドメイン |
.go.jp | 日本の政府機関や各省庁所管の研究所向けのドメイン |
.ne.jp | 日本国内のネットワークサービス事業者向けドメイン |
.lg.jp | 地方公共団体向けドメイン |
独自ドメインとサブドメイン
ドメインを取得する際は、「独自ドメイン」と「サブドメイン」の2通りの設定方法があります。
「独自ドメイン」と「サブドメイン」はそれぞれ仕組みが異なります。
「独自ドメイン」は、一軒家に一世帯の家族が住み、「サブドメイン」は、マンションに何世帯もの家族が住むようなイメージです。
独自ドメインとは
「独自ドメイン」とは、「お名前.com」や「ムームードメイン」といったドメイン登録サービスで法人・個人に関わらず、自分の好きな名前で取得できるオリジナルドメインのことです。
「独自ドメイン」を取得すると取得した所有物となり、取得した所有者しかもてない世界にたった1つのドメインとなります。
企業の公式サイトや商売、ビジネス目的、サービス目的での運用を考えているのであれば、独自ドメインの取得をおすすめします。
サブドメインとは
「サブドメイン」とは、1つのドメインを区分けしたドメインのことです。「サブドメイン」は、「共有ドメイン」とも呼ばれることがあります。
1つのドメインを用途や役割に分けてWebサイトを運営する場合に利用されることが多いです。
「楽天」サービスの様な複数のサービスを用いて運営される場合に、「サブドメイン」を設定することで「楽天」が運営していることを伝えながら、各種異なるサービスである事を表すことができます。
サイト名 | ドメイン(URL) |
---|---|
楽天市場 | https://www.rakuten.co.jp/ |
楽天ブックス | https://books.rakuten.co.jp/ |
楽天toto | https://toto.rakuten.co.jp |
楽天トラベル | https://travel.rakuten.co.jp |
楽天24 | https://24.rakuten.co.jp/ |
楽天ランキング | https://ranking.rakuten.co.jp |
独自ドメインを取得する3つのメリット
レンタルサーバーを契約すると無料ドメインが同時に与えられますが、無料ドメインを利用してしまうとWebサイトのイメージがわかりづらかったり、企業やサービスのイメージが付きにくくなります。
例:さくらインターネットの場合
*****.sakura.ne.jp
「独自ドメイン」を取得するには費用が多少掛かりますが、企業の公式サイトや商売、ビジネス目的、サービス目的での運用を考えているのであれば「独自ドメイン」の取得をおすすめします。
独自ドメインを使うと、具体的にどのようなメリットがあるの解説します。
【独自ドメインを取得する3つのメリット】 ・好きな文字列にでき、尚且つ継続して利用できる ・信頼性が高まる ・SEO対策に効果的
好きな文字列にでき、尚且つ継続して利用できる
「独自ドメイン」は、自由に文字列を決めることができるため、Webサイトに会社名やサービス名を付けれることから、ブランドイメージやサービスのイメージを付与しやすくなる。
また、無料ドメインの場合は、サーバー会社のサービスが終了すると使用していたドメインが利用できなくなります。今までのドメイン(URL)が使えなくなるため、ドメイン(URL)を変更しなくてはいけなくなってしまいます。
信頼性が高まる
無料ドメインを利用するとドメイン名にサーバー会社のURLが入ってしまったり、他のサービスドメインが表示されてしまうため信頼性にかけしてしまいます。
「独自ドメイン」を取得することで、ドメイン名に会社やお店の名前、サービス名を含ませることができるので、認知度や信頼感を高めることができます。
また、メールアドレスの利用する場合もオリジナルのアドレスを使用することで信頼感を与えることができます。
SEO対策に効果的
検索エンジンの評価は、ドメインの情報と結びついているため、「独自ドメイン」の場合は、他のサイトに影響をうけずに評価を与えるためSEOには効果的です。
「独自ドメイン」を取得しているWebサイトで質の高いサイトを運営できれば、それに応じてドメインも評価されるため、他のサイトから影響されることがないので、検索順位の上昇を見込めます。
まとめ
今は、ドメインの種類も数多くあります。多少費用がかかってしまっても「独自ドメイン」を利用することをおすすめします。無料ドメインを利用することで、質の高いコンテンツや記事を公開しても、無料ドメインに付随している他のサイトからの影響も受けてしまい、検索エンジンに良い評価を受けているWebサイトでも評価を下げるおそれがあります。
「独自ドメイン」を取得して、企業名やサービス名がわかりやすいドメイン名にすることが大切です。