2021.12.25|CMS技術
CMSとは? CMSを導入する8つのメリットと3つのデメリット
CMSとは、「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の頭文字をとった略称です。ホームページをつくるときは、HTMLやCSSなど専門的な知識や技術が必要とされますが、そのように専門知識や技術がなくてもホームページをつくれるサービスがCMS(コンテンツ管理システム)ツールです。
近年はWebマーケティングやWebメディアを自社で行う企業も増え、高度な知識がなくてもホームページを管理できることで、多くの企業でも活用が広まってきています。
そこで今回は、CMSを導入する8つのメリットと3つのデメリットについて解説します。
本記事の内容
CMSとは?
CMS(コンテンツ管理システム)ツールは、ホームページをつくるときに必要な技術や知識といった専門技術が無くても管理・運用ができる便利なシステムです。
利用者の最も多い代表的なWordPressがありますが、CMSのツールは沢山あり、あまり知られていなCMSから有名なCMSと様々です。
CMSは、企業サイトやブログとしての活用だけでなく、ECサイトやポータルサイトなどあらゆるWebサイトを構築することができます。
独自でアクセス解析機能やサイト分析機能が用意されているものもあり、SNS連携やGoogle Analyticsとの連携も可能で、より高度な解析・分析ができます。今まで技術と知識が必要だったSSL化も設定が簡単になっています。
CMSを導入する8つのメリット(特徴)
一部有料のものもありますが、CMSのメリットはライセンス費用がかからなく機能が優れています。
Webの専門知識が無くても運用ができるので複雑な操作をしなくても管理・更新・運用ができます。また、複数で運用も出来るため、担当者を配置したりすることもなく担当者の負担をへらすことができます。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の主なメリット(特徴)を紹介します。
1.費用を抑えれる
2.デザイン変更が簡単
3.専門知識なしで更新ができる
4.更新頻度を高めれる
5.SEO対策にも効果的
6.統一感あるデザインを実現
7.マルチデバイス対応
8.機能の拡張性が高い
1.費用を抑えれる
ホームページ導入時に制作会社に依頼をすると制作費用がかかってしまいます。自社でCMSを導入すればその費用を抑えることができます。導入作業や更新作業はかかりますが、その分費用は抑えることができます。
外注して制作会社に更新を依頼することで時間と費用が発生してしまいますが、CMSを導入する事で社内で更新ができスピーディーな対応が実現します。
2.デザイン変更が簡単
CMSではテンプレートがあり全体のデザインやグローバルナビゲーションが共通化される。
そのため、担当者が変わってりしても全体のデザインの統一性を図ることができる。
3.専門知識なしで更新ができる
CMSを利用すると専門知識が無くてもWebサイトを更新して情報の発信ができます。
CMSはインターネットが繋がっていればWebブラウザを開いて作業ができるので、場所や時間を選ぶことなく情報の発信や更新ができます。
また、デザインテンプレートを管理画面から修正ができるため、画像の差し替えや写真の差し替えも簡単に行うことができます。
4.更新頻度を高めれる
外注で制作を依頼していると情報を更新する度に時間がかかり、リアルタイムの情報を更新できなくなってしまいますが、CMSを利用していれば情報の更新を自分で行うことができるためリアルタイムの情報を更新することができます。
また、アメーバブログやはてなブログの様に一般的なブログツールと同様にスマートフォンからも更新ができるので、更新頻度を高めることができます。
5.SEO対策にも効果的
CMSを導入するとすでに最低基準のSEO対策は施されています。
metaタグ、altタグ、パンくずといった細かな設定が必要ありません。
HTMLとCSSで制作するサイトですとパンくずをはじめ細かな作業や設定が必要になってきますが、CMSの場合はその細かな対策が必要なくなります。制作するのに細かなことに気を取られないで運用ができるので、情報の配信に集中することができます。
6.統一感あるデザインを実現
CMSではテンプレートがあり全体のデザインやグローバルナビゲーションが共通化される。
そのため、担当者が変わってりしても全体のデザインの統一性を図ることができる。
HTMLとCSSで制作すると新しいページを作成する時や担当者が変わって制作すると統一性が保たれないことがあります。CMSを利用することによってリンク切れやデザインの崩れを防ぐことができます。
7.マルチデバイス対応
CMSを導入する事ですでにスマートフォン対応、レスポンシブ・デザイン対応が施されているテンプレートが沢山あります。パソコン用とスマートフォン用のWebサイト両方を制作する必要がなくなります。
スマートフォン対応はしていないと検索エンジンから評価を落としてしまう原因にもなります。
8.機能の拡張性が高い
テンプレートだけでなく機能を拡張するプラグインと呼ばれる拡張機能があります。
細かい設定や必要に応じて対応できるプラグインがあるので多種多様な拡張が可能です。
また、セキュリティ面でもセキュリティに特化したプラグインも沢山あるので外部からの余計なアクセスを防ぐこともできます。
CMS導入する3つのデメリット
CMSを導入する事のメリットの方が多いですが、CMSを利用することのデメリットや注意点もあります。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の主なデメリットを紹介します。
1.例外的なページの作成が難しい
2.バックアップの必要性
3.セキュリティの脆弱性
1.例外的なページの作成が難しい
テンプレートで統一されたデザインのページ以外が発生した場合はCMSのスキルが必要になります。
テンプレートやデザインをカスタマイズする必要があるため、デザイン・コーディング・CMSの知識と技術が求められます。
2.バックアップの必要性
HTMLとCSSで作られたホームページはサーバーにアップロードするためローカルにデータは残りますが、CMSの場合はブラウザ上で運用を行うためローカルにデータが残りません。トラブルが起きた時にすぐに復旧ができないため、必要に応じてバックアップを取る必要があります。
ただし、バックアップを実行するプラグインもあり、バックアップ方法を覚えてしまえば簡単です。
3.セキュリティの脆弱性
セキュリティに特化したプラグインもありますが、CMSの場合動的で動くため外部からの攻撃を受けやすいです。
その為、セキュリティ強化するためには専門知識と技術が必要になります。
100%対策をすることはほぼ不可能に近いですが、セキュリティ強化するための対策のみでも専門家に見てもらう事をおすすめします。
まとめ
CMS(コンテンツ管理システム)を導入を考えるときは、サイトの規模や運用を考えて選定しましょう。
サイトの規模が大きくなれば大きくなるほど技術や知識が必要になってくる場合があります。また、運用をどのように行うか、運用を誰が担当するか、将来的に目的をどこに持つか等、予め全体の構造を立てておくことが重要です。
目的や運用状況を考えて検討しましょう。
また、CMSの種類も沢山あるため、CMSの種類、必要な機能をあらかじめ理解をしたうえで比較検討することをおすすめします。