2021.12.24|SEO対策

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)のできる主な活用方法

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)のできる主な活用方法

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)とは、Apache(アパッチ)というWebサーバーのディレクトリ毎に制御をおこなう為の設定ファイルのことです。
.htaccess(ドットエイチティーアクセス)を設定することにより各ディレクトリに様々な指示を出すことができます。
.htaccess(ドットエイチティーアクセス)ファイルはテキスト形式のファイルであり、FTPソフトなどでサーバーにアップロードして利用します。WordPressでもインストールするとファイルが出現します。

今回は、.htaccessの主な活用方法と作成方法について解説します。

.htaccessのできる主な活用方法

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)は、設置したディレクトリを起点とし、各ディレクトリに対し、リダイレクトやアクセス制限、404ページの表示の指示を出すことができます。

主な活用方法一覧

・BASIC(ベーシック)認証
・特定のURLへリダイレクト設定
・特定のファイルへのアクセス制限(404や403など)
・特定のIPアドレス、ホスト名からのアクセス制限

.htaccess作成方法

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)ファイルは、テキストファイルですので、メモ帳などのテキストエディタを開いて「.htaccess」という名前に保存をするだけで.htaccessファイルの完成です。

ただし、サーバーにアップロードをする際にそのままアップロードしてしまうと警告エラーメッセージが表示され保存ができない場合があります。
その場合は、「.」ドットを一度削除し「htaccess.txt」というファイルを作成して一旦サーバーにアップロードします。その後アップロードした先で「htaccess.txt」の名前を「.htaccess」に変更を行うことで保存ができます。

.htaccessを活用してBASIC(ベーシック)認証

BASIC(ベーシック)認証は、ホームページにユーザーがアクセスした際に、 IDとパスワードの入力をユーザーに求めることができます。
ホームページ公開前にIDとパスワードを設定し、関係者のみアクセス出来るようにして確認を行う際によく使われます。

BASIC(ベーシック)認証作成方法

BASIC(ベーシック)認証作成方法

BASIC(ベーシック)認証を設定する場合は、「.htaccess」と「.htpasswd」の2つのファイルが必要となります。
2つのファイルをテキストエディタなどで作成して、FTPでサーバーの該当ディレクトリにアップロードします。

.htaccessに記述

※「絶対パス」には、「.htpasswd」までのディレクトを指定します。

AuthType BASIC
AuthUserFile "/絶対パス/.htpasswd"
AuthName "Input your ID and Password."
require valid-user
.htpasswdに記述

※「.htpasswd」ファイルには「ユーザー名」「パスワード」を記述します。
※パスワードは暗号化されたパスワードである必要があります。
こちらのサイトでパスワードを自動暗号化してくれます。

user:Y41DE110cderE

特定のURLへリダイレクト設定

リダイレクト設定は、特定のURLやページにアクセスした際に、指定したページに誘導させる設定ができます。
ホームページのドメイン移管など行う際に、移管前のドメインから新しいドメインへの誘導をさせる際によく使われます。

特定のURLへリダイレクト設定

特定のURLへリダイレクト設定作成方法

URLへリダイレクト設定する場合は、「.htaccess」に古いドメインから新しいドメインに誘導させる記述が必要となります。
「.htaccess」ファイルを作成してアップロードします。

.htaccessに記述

※「old.com」にアクセスしたユーザーを、「new.com」に誘導。

RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^old.com
RewriteRule ^(.*) https://new.com/$1 [R=301,L]

URLの正規化するリダイレクト設定

URLの正規化するリダイレクト設定は、「www」を表記したドメインや「ssl」を設定したドメインをひとつのドメインに統一させる設定ができます。
「ssl」を設定すると「http://ドメイン」と「https://ドメイン」の二つのドメインが利用されるため、アクセスを統一させる際によく使われます。

URLの正規化するリダイレクト設定

URLの正規化するリダイレクト設定作成方法

URLの正規化するリダイレクト設定する場合は、「.htaccess」に「www」有無や「ssl」有無の記述が必要となります。
「.htaccess」ファイルを作成してアップロードします。

.htaccessに記述

※www無しに統一。

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.example\.com$
RewriteRule ^(.*)$ http://example.com/$1 [R=301,L]

※https://に統一。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

特定のファイルへリダイレクト設定(404や403など)

特定のファイルへリダイレクト設定(404や403など)は、削除されたページや存在しないページにアクセスした際に404エラーページ等に誘導させる設定ができます。
ホームページのユーザー離脱を防ぐために何もないページから404エラーページに誘導させる場合によくつかわれます。

特定のファイルへリダイレクト設定(404や403など

特定のファイルへリダイレクト設定作成方法

特定のファイルへリダイレクト設定する場合は、「.htaccess」に誘導先のURLの記述が必要となります。
「.htaccess」ファイルを作成してアップロードします。

.htaccessに記述

※削除ページや存在しないページにアクセスがあった場合の誘導先ファイル名の記述。

ErrorDocument 404 /404.html

特定のIPアドレス、ホスト名からのアクセス制限

特定のIPアドレス、ホスト名からのアクセス制限は、接続元のIPアドレスを指定してアクセス制限をかけることができます。
ホームページ公開前に社内で確認を行うために、社内ネットワークの接続元IPアドレスを指定して社内のみのアクセスを許可する場合によく使われます。

特定のIPアドレス、ホスト名からのアクセス制限

特定のIPアドレス、ホスト名からのアクセス制限作成方法

特定のIPアドレス、ホスト名からのアクセス制限を設定する場合は、「.htaccess」にアクセス許可する接続元IPアドレスの記述が必要となります。
「.htaccess」ファイルを作成してアップロードします。

.htaccessに記述

※接続元IPアドレスの記述。

order deny,allow
deny from all
allow from 123.456.789

まとめ

.htaccess(ドットエイチティーアクセス)は、様々な設定を行うことができるので利用することは多いです。
エラーページからの離脱を減らすために、404エラー表示は必ず設定する事をおすすめいたします。
WordPressの様な動的に動くシステムやツールを利用する場合は、セキュリティを考えて重要なファイルにはアクセス制限をかけた方が良いですね。